(写真は、放デイ部屋での工作の取り組みです)
子どもたちにとっては新しい環境を迎えてからひと月が経ちました。
教室においても、子どもたちが安心して過ごしていけるようそれぞれの職員が様々な角度から努力しています。
公園に行ったとき、一人の子が友達にどうしても遊具を譲れずに言いました。
「嫌だ。ここは小学校になった人しか座れません!」
本人の話を聞いていくと、
「だって小学校に入ってから、療育の場ばかり行くようになって、公園に行けなくなったんだもん」
職員からは特に何らかの指示を出したわけではなかったのですが、本人の話を共感的に聞いて、子どもの気持ちを表現するような言葉を伝え返していくうちに、その子は自ら席を立ち友達に譲り、その後は二人で創造的なごっこ遊びを始めていました。
共感的な対人関係の中で、職員の言葉による気持ちの明確化や、理解・受容されているという感覚は、安心できる場作りにおいて、守りの機能を果たし、結果的に子どもの適応的な行動を導いていくようです。
また、様々な感情がこみあげたとき、それを衝動的な行動で表現するのではなく、他者との間で言葉で分かち合う力を身につけていくことは、自己コントロールに向けた大きな一歩になっているようです。
写真は、放デイ部屋における自由遊びの時間です。
放デイでは、職員と複数の子どもの関係、子ども同士の関係など、より複雑な社会的な場になってきます。職員と子どもとの個別的な療育の取り組みに止まらず、集団として、いかに安心できる場作りをしていくかという視点が、欠かせません。